キュウカンチョウやオウムが人のマネをするのは愛?

「こんにちは」というと、「コンニチワー」と答えてくれる、オウムやキュウカンチョウ。とてもかわいらしく愛らしい鳥です。ときには、まるで人間の会話を理解しているかのような絶妙のタイミングで、話しかけてくることもあります。ただ、彼らは発する言葉の意味を理解して話しているわけではありません。残念ながらそこまでの知能はないのです。

それでも、猿などの人間にかなり近い知能をもった動物ですらできないことが、オウムやキュウカンチョウにできるのはなぜでしょうか? もしかすると、それは愛されているから、なのかも知れません。



野生の世界では、モノマネはしない!?

オウムやキュウカンチョウは「モノマネ」好きな鳥なのかと言えば、そうではありません。実は、野生の中で育てば、人間のマネをすることも、他の鳥の鳴き声をマネすることもないのです。カゴに入れられて単独で飼われている場合にかぎり、彼らは人間のマネをします。とても限られたシチュエーションにおいてのみ、人語を話すということです。

そこから推察されるのは、人間との間に特別なコミュニケーションをとろうとしているということです。自然の中で育っている場合、オウムたちはつがいの相手を探す時に、2羽だけの特殊な鳴き声を使います。ふたりだけの特別な愛の言葉を持っているわけです。その鳴き声を発すれば、多くにいた相手も、あっという間に帰ってきます。オウムやキュウカンチョウが人間の言葉を覚えてマネするのは、これと同じことをしているのかも知れません。

つまり、人間をつがいの相手だと考え、ふたりだけにしか通じない特別なコミュニケーションの合図として「コンニチワー」と言っているのです。相手は人間を愛する対象だと思っているということです。ですので、オウムが「コンニチワー」と言ったら、人はぶっ飛んで帰ってあげなければいけないかも知れません。



どうして他の動物たちは声でコミュニケーションをとらないのか?

普通は哺乳類の動物は声をあげません。野生の世界では静かに敵に見つからないようにするにも、獲物を見つけるためにも、声をあげないことが大切だからです。そのため、陸上で暮らす動物のほとんどが、音声を巧みにあやつることはありません。音を上手に操ってコミュニケーションをするのは、羽の生えた鳥や昆虫、ヒレのある魚やクジラなど、水中や空中を自由に動き回ることのできる生物です。

陸上で暮らす動物たちは「臭覚」をもとに行動する傾向になるのに対し、鳥やクジラなどは音声を頼りに行動します。それがオウムやキュウカンチョウが人語をあやつれるひとつの要因でしょう。普通の鳥は唇がなく舌も硬くて細いため音声を上手に発することができませんが、オウムの舌は厚く肉質なので、人間の音声をマネることができるのではないかとも言われています。

オウムやキュウカンチョウは人間と愛のコミュニケーションをとりたがっているのかも知れません。「コンニチワー」と言われたら、やさしくしてあげましょう。


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