どうして外国のカレンダーは月曜日からはじまるのか?

月割りのカレンダーでは、日曜日が左端に来るのは日本の常識です。なぜなら1週間は日曜日から始まるからです。これが、右端にきてしまっては理屈に合いません。きまじめな民族としては、とても許せないところでしょう。しかし、外国のカレンダーを買って飾ってみてみると、日曜日が右にきていることが多いのです。

たしか日曜日を安息日とする習慣は、キリスト教徒の決まりのはず。そこから週の始まりが日曜になったはずなのに、どうして最後に持ってきているのでしょう?

日本には日曜日を休む習慣はなかった!?

もともと日本人は、日曜を休日とはしていませんでした。だいたい、1のつく日や6のつく日に休むことが多く、必ずしも、定期的ではなかったのです。江戸時代の遊郭・吉原では、遊女たちは年に2日ほどしか休みがなかったといわれています。ほとんど年がら年中休みなく、客をとっていたのです。

ようやく明治時代になってから、日常生活の西洋化にともない我が国でも日曜日に休むようになりました。昔の日本人は、本当によく働いたのです。

カレンダーが月単位になったのは19世紀

もともと日本でも西洋でも、カレンダーは1年単位のものが普通で、月単位のものが登場したのは19世紀のことです。そのころの暦では、日曜日は一番左にありました。週の始めを日曜日とし安息日としたのも、キリストが復活した日だからです。宗教上の理由から、カレンダーの右端は日曜と決まっていたわけです。

ところが、最近はそれが変わりました。フランス人が始めたと言われていますが、週休二日制の定着とともに右端に日曜をおくカレンダーが流行し始めたようです。つまり、土曜と日曜がくっついていないと休日のスケジュールが書き込みにくいという理由です。フランスから始まった「掟破り」の方式ですが、あっという間にドイツに広がり、その後、イギリス、アメリカなどキリスト教信者の多い国々で大流行し、今ではほとんどが右端になりました。

キリスト教徒の少ない日本が、きまじめに右端を守っているのに、本家はとっくにあっさりと捨ててしまったというところは、不思議な感じもしますね。ただし、信心深い人の中には、神への冒涜(ぼうとく)だと反対意見もあるそうです。

キリスト教の元となったユダヤ教では土曜日が安息日です。キリストが十字架にはりつけられ亡くなった後、日曜日の朝早くによみがえったことから、特別な日になったわけですが、ユダヤ教徒にとってもキリスト教徒にとっても便利なのは土日がくっついたカレンダーということなのかもしれません。

日本もそろそろ右端に持ってきても良いかも知れません。欧米で普通になっているのですから、文句を言う人はそれほど多くはないでしょう。ちなみに、毎日めくる「日めくりカレンダー」は明治時代の後期に発明されたものです。意外と新しいグッズなのです。

外国のカレンダーの日曜が右端にあるのは週休二日制の広がりによるものです。キリスト教徒は意外と融通が利くのかも知れません。


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