ウソ発見器を使うと、どうしてウソがバレるのか?

「多現象同時記録装置」といっても、何の機械だか想像のつく人はそれほど多くはないでしょう。「ウソ発見器」と呼ばれるものの正式名称です。最近では「ポリグラフ」と呼ばれることが多いようです。これにかけられたことのある人はそう多くはないでしょうけれど、日本でも警察の取り調べで年に数千人に対して使われているそうです。かなり高い確率でウソを見破れるそうですが、いったいどういう仕組みで判別しているのでしょうか?

指、腕、胸、腹の4か所でウソを検知!?

ポリグラフを使うときには、指先と、腕、胸、腹の4か所にセンサーを取り付けます。指先は皮膚電気反射を測定し、腕は心脈(血圧の脈動のこと)、胸と腹は呼吸運動の変化を読み取っています。人間はウソをつくと、これらがわずかに増加するので、それをキャッチするのです。微細な変化を見逃さないために、信号を増幅器にかけて拡大して検査をします。

皮膚電気反射というのは汗が出たかどうかを測るものです。心理的な変化が発汗に現れるので、それを検査しています。心脈は血圧変化を測定していますが、ウソをついたときには血圧がごくわずか12mmHg以上高くなるので、それをキャッチするのです。

呼吸は、呼気と吸気との間の時間的長さの変化をとらえます。ウソをつくと呼吸に変化があらわれるのです。真実を言った場合には言う前より言った後の方が呼吸比が小さいのに、ウソをつくと言った後の呼吸比の方が大きくなります。つまり、大きく息を吸うわけです。ウソをつくと脳がエネルギーを消費するため、酸素を必要とするのかも知れません。

ポリグラフは、ウソをつくときに起こる、動悸や冷や汗、息の乱れを電気信号でとらえるもので、医療用の監視装置と同じ構造の機械です。それを、熟練した検査官がウソの発見に利用しているわけですが、重要なのは「どのように質問するか」だそうです。検査官がヘタだと、ウソと本当の区別はつきません。誰が操作しても、「ウソ」と答えが出る機械ではないのです。

アメリカでは、一般企業でも使われています

日本では年間に数千人に対して使われる程度ですが、アメリカには専門家の数だけで2000人以上います。年間には数十万人がポリグラフに掛けられているわけです。犯罪捜査に使われるだけでなく、企業が社員を採用する際の面接で使われたり、社員の忠実度の調査に際しても使われることがあります。

日本と欧米人の大きな差は、徹底した「性悪説」といえるでしょう。人はうそをつくものなのだから言葉だけでは信用しない、という基準をしっかりともっているため受け入れられているのです。もし日本の企業で使用すれば、かなり大きな問題となるのではないでしょうか。

ウソ発見器は呼吸や心拍の微妙な乱れを計ってウソかどうかを判断する装置ですが、専門家が使用しないとウソを見破ることはできません。アメリカでは犯罪捜査だけでなく、一般企業でも使われるなど、とても広く活用されています。


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