発展の陰に寺子屋教育あり

現代の日本人ならほとんど誰でも、パソコンや電子機器を使いこなすことができます。しかし、後進国ではまだテレビに驚く人だっているとか。このギャップを生むのは、国自体に豊かさの他にも、実は「教育」によるものが大きいようです。

農民でも読めた文字

一部の後進国の識字率は、未だにそこまで高くありません。しかし日本人は、江戸時代から農民でも文字が読めたようです。国際的に有名な芸術家である安藤広重の「東海道五十三次」の中では、文字の書かれた看板を眺める農民たちの姿が描かれています。

江戸時代には、農民や町民に読み書きを教える寺子屋がたくさんありました。農民が自分で書いた届出書や証文も、歴史的な資料としてたくさん残っています。

寺子屋と近代化

明治以降の近代化の原動力になったのも、寺子屋で行われたハイレベルな教育だと言われています。ちなみに寺子屋の起源は、中世になってお寺が世俗教育を施したのが始まりです。江戸時代には朝から夕方まで仮名、草書、行書が教えられていました。算術や手紙文の練習、商売に関する知識まで与えられたと言うのですから、少し驚きですよね。

幕末には、なんと全国に1万6000以上の寺子屋が点在していました。各地の寺子屋で育った知識人たちの力もあり、日本は一気に近代化を推し進めることができたそうです。

歴史の上に生きている

私たちが普通にスマホやパソコンを駆使し、高度な計算や抽象的な思考ができるのも、昔からの教育の賜物なのかもしれません。今でこそ、「日本の教育には問題がある」とよく指摘されることがありますが、それも他国と比べればかなり高い次元の問題なのでしょう。

普段何気なく使っている電子機器も、研ぎ澄まされた知識がなければ作られなかったものです。寺子屋に準ずる教育機関の有無…そんなものが、その国の運命を大きく変えてしまうものなのですね。私たちは長い教育の歴史の上に、発展した生活を築いているようです。


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