由来不明なちょっとした言葉たちの真実

「ひょんなことから~」「ゲンを担ぐ」「ビタ一文渡さない」…日常的に使っている表現です。しかし、「ひょん」「ゲン」「ビタ」、それぞれ、一体、どういう意味なのでしょうか? 知っておけば、ちょっとした話題になるかも!
私たちが普段使っている言葉の中には、よくよく考えると意味がわからない表現もあります。たとえば、「ひょんなことから~」の「ひょん」って、一体何なのでしょうか? 「思いがけないことから」という意味はわかりますが、「ひょん」の語源はわかりません。
同じように、たとえば「ゲンを担ぐ」の「ゲン」。「ビタ一文」の「ビタ」。これって、どういう意味なのでしょう。謎な表現の出自を紹介するので、ぜひ覚えておいてください。

ヒョウの木から…

「ひょんなことから」の「ひょん」については、「ホヨ」や「ヒョウ」というやどり木が語源になっているという説が有力です。この木は、他の樹木に寄生しながらも、常に緑を保つころから、世界各国で、「異常な力を持つ木」としてあがめられています。

そのミステリアスな力から、「妙な」「意外な」「突飛な」という意味で形容詞的に使われはじめ、「ヒョン」に転化してきたと言われています。

*「凶」が変化した言葉だとする説もあります。

「縁起を担ぐ」がなまって

「ゲンを担ぐ」の「ゲン」は、もともと「縁起」だったと言われています。かつて、江戸っ子や大阪の人々は、「縁起」のことを逆に読んで、「ギエン」と表現していました。これが短くなって、「ゲン」に転じたそうです。何やら、「寿司」のことを「シースー」と呼ぶテレビマン的な発想ですね。

粗悪な通貨、ビタ

「ビタ一文渡さない」の「ビタ」は、室町時代の通貨が語源になっています。本物の通貨の型を取り、それを鋳型として作った偽の通貨を、鐚(ビタ)と呼んでいたそうです。現在ならば完全に犯罪となる行為ですが、当時は、こんな方法で作った通貨でも、「文」の4分の1の価値を持つ通貨として扱われていました。しかし、当時も決して歓迎されるお金ではなかったので、「ビタ一文渡さない」という表現が、今日まで残っているようです。

日常に潜む、ちょっと意味不明な言葉たち…探せば、まだまだありそうですね。普段の会話で、「これってどういう意味なんだろう」という言葉があったら、一度ご自身で調べてみてください。そんな豆知識も次々と溜め込めば、酒席での立派なトピックとなり得ます。「言葉に詳しい」というイメージを与えれば、インテリに思ってもらえるかもしれません。


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